こんにちは、大一電化社 営業の高橋です。
メーカーのStrongholdより「Hello Roaster 25年5月号」がリリースされました。
その中に掲載されております、World Coffee Roasting Championship 2025でチャンピオンに輝いたフランスのMikaël Portannierさんのインタビュー記事を今回はお届けいたします。
以下、「※注」を除いて、メーカーのStronghold視点の記事(一部編集)になります。
また焙煎プロファイルはStronghold S9Xの焙煎プロファイルになります。
それではどうぞ!
WCRCチャンピオンインタビュー + 使用プロファイル公開!
ハロー、ロースター!
春本番のこの季節、スペシャルティコーヒーのロースティングの世界よりエキサイティングが記事をお届けします。
2025年のワールド・コーヒー・ロースティング・チャンピオンシップ(WCRC)の結果とチャンピオンのインタビューです。
🏆 2025 WCRC 最終結果&チャンピオン・ミカエルさんインタビュー
2025年 WCRC 最終順位
1位 – Mikaël Portannier(フランス)
2位 – Ashton Huang(台湾)
3位 – Naruepon Wuttipappinyo(タイ)
4位 – Song Chundan(中国)

Mikaël Portannierさんと席を設けて、ニューチャンピオンからここまでに至る道のりをお話を伺いました!
Q:まずは簡単に自己紹介をお願いします。
「こんにちは。今回のインタビュー、本当にありがとうございます。濃密な4日間にわたる競技に優勝することができて、本当にうれしいです。
フランス ラ・ロシェル出身のミカエルです。今年で30歳になります。2012年にホスピタリティの勉強をしていた時にコーヒーに出会い、それ以来ずっとコーヒーに夢中になっています。2017年からはパリでロースターとして活動しながら、SCAのトレーニングも行っています。
2年前には自分の会社『TEXTURE』を立ち上げ、ヨーロッパ各地でSCAの指導やコンサルティングをしています。2025年には、友人のダミアンと一緒に『PARCEL』という新しいロースタリーもオープン予定です。コーヒーだけではなく、カカオの焙煎やビーントゥバーのチョコレートづくりも行います。」
Q:大会ではStrongholdのマシンを使いましたが、使用感はどうでしたか?
「Stronghold S9Xの精密性にはとても価値があると思います。最初は伝統的なドラム式からの移行はチャレンジングでした。特に追うべきデータが多い点です。そこについてはフランスのStrongholdエキスパートであるDajoさんのサポートもあって、重要なポイントに集中できるようになり、安定した焙煎がスムーズにできるようになりました。」
Q:WCRCに向けた準備はどうされましたか?
「とにかく集中して準備をしました。S9Xで50バッチほど焙煎して、いろんなコーヒーとプロファイルを試しました。そして競技会のために2つのメインプロファイルを用意しました。
- 密度の高いウォッシュド用のプロファイル
- 密度の低いナチュラル用のプロファイル
です。競技会のあらゆる状況に対応できるように、しっかりと準備しました。」
<Single Origin プロファイル>

※この焙煎では1ハゼ / 1st crackのマーカーは記録していません。
Q:シングルオリジンのプロファイルについて教えてください。
「焙煎したのは、エチオピア・イルガチェフェのG2ウォッシュドです。甘さとフルーツフレーバーを最大限引き出すことを目指しました。イエローポイントからファーストクラックまでの時間を少し伸ばすことでキャラメリゼを深めて、甘さを強調しつつ、フルーティーさを損なわないようバランスの取れた味に仕上げました。」
<Blend プロファイル>

※この焙煎でも1ハゼ / 1st crackのマーカーは記録していません。
Q:ブレンドのプロファイルは?
「ブレンドはケニア(80%)を主にして構成しました。新鮮で非常に質の高い豆だったので。
そこにホンジュラスとブラジル(各10%)を少量加えています。これらは多少ディフェクトがある豆ではありましたが、結果的にブラウンシュガー、ルバーブ※ 、ブラックカラントのようなフレーバーが感じられるジューシーで甘いカップに仕上がりました。」
※注: 高橋は口にしたことがありませんが、ヨーロッパでジャム作りやお菓子作りにしばしば用いられる、強い酸味がある野菜だそうです
Q:今後WCRCを目指す方へアドバイスはありますか?
「本番に近い環境で練習すること。すべての作業を測って厳密に時間管理すること。そして、何よりも自分の戦略を信じてやりきることが大切です。
“意見”を求めるのではなく、自分の“決断”を支えてくれる仲間と一緒に取り組んでください。一貫して自分のプランを初めから最後までブレずにやり切る姿勢。それが鍵です。」

編集後記
今回もChatGPTに手伝ってもらいつつ、日本語版をご用意させていただきました。
Japan Coffee Roasting Championship 2024チャンピオンの大貫さんも、ウォッシュド用とナチュラル用のプロファイルをご準備した上で参加されたそうです。共通点がございますね。
またみなさまと共有できる記事がありましたら、blogにさせて頂きます。お楽しみに!
✍️大一電化社 営業 高橋